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2026.08.26

自治体研修

新聞記事になった自治体のコンプライアンス

自治体のコンプライアンスと言うと、
○建設課長が入札情報を漏らして懲戒免職
○役所職員が公金横領~ギャンブルの穴埋めに流用~
○公務員が通勤途中の駅でスカートの中を盗撮
みたいなニュースが世に溢れています。

確かに公務員として「あるべき姿」からの乖離ということで大きな報道になるのは仕方ないかもしれません。
そのために多くの自治体でコンプライアンス研修を実施し、こうした不祥事を起こさないようにと徹底を図っております。

しかし、世の中の公務員の皆さんが全てこのような不祥事を起こすわけではございません。
公務員の皆さんと35年に渡ってお付き合いし、現在はコンプライアンス研修を実際に行っている私としても、本当に不祥事を起こす職員はごく少数です。

皆さんの会社でも、もし不祥事を起こした社員がいたとして、総務が「コンプライアンス研修」をやるから集まれ!
と招集されたらどう感じます?
大体の方は「まったく…あの野郎余計なことしやがって。おかげでつまらん研修を受けさせられることになっちまった😠」
と思われるんじゃないでしょうか?

公務員の皆さんも同じです。
ですから、一般的な不祥事事例を挙げて「こういうことはしないようにしましょう」だけのコンプライアンス研修では正直、意味は薄いと思っております。

私は実際に新聞記事になった自治体のコンプラ違反を集めております。
この4月からの5か月間だけで、長野県下77市町村のうち、実に24自治体(31%)で新聞にコンプラ違反の記事が載っておりました。
私が見逃している記事もあったかもしれませんので、これは最低ラインだと思います。

しかし、31%の自治体で盗撮や公金横領があったわけではございません。

そのほとんどが「事務ミス」によるものです。
・国からのメールを見逃して補助金申請を行えず
・児童手当などを誤って支給
・住民税の納付通知書を誤って送付
といった内容が多くを占めています。これは明らかになった自治体だけであり、ひょっとしたら記事に表れないまでも同様のミスを犯している自治体もあるのかもしれません。
つまり、こうした事務ミスはどの自治体においても生じる可能性があるということです。

「事務ミス」は事務のミスでしょ?コンプラ違反じゃないんじゃないの?😳
という疑問を感じる方もいらっしゃるとは思いますが、そもそも「コンプラ違反」とは「法令に規定のある内容に反した行為」という趣旨ですよね。
事務手続きも、しっかりと自治体の例規の中で規定されているわけですから、その規定に反してしまったということから考えれば「事務ミス」はコンプラ違反にあたるわけです。

つまり、自治体のコンプライアンス研修においては不祥事をしないようにしましょう、よりも、なぜこのような事務ミスが起こったのか?
にもっと照準を当てる内容にしたほうが、皆さまにとっても有効な内容になりますし、研修にご参加された方にとっても「有意義だった」と感じられるのではないでしょうか。
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